北アルプス に行って来た記録についてお送りするシリーズ。今回はやっと「縦走1日目」からお送りさせていただきます。雲行きが怪しい空でいきなり不安がよぎる僕ですが、なんとか頑張ってのぼってまいりました。
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さていよいよ、登山を開始することとなりますが、1日目の予定は
としていたのですが、事前に調べていた天気は雨。
立山黒部アルペンルートを利用すれば一気に室堂や雷鳥沢キャンプ場方面に行けるのですが
「立山にいきなり登って雨の岩場の稜線を渡るのは嫌だ」
と考え
「いったん黒部ダムまでトローリーバスで行って、そこからダム沿いに五色ヶ原でテン泊が良いのでは?」
とルートを検討しました。
昭文社の地図上では黒部ダム〜五色ヶ原キャンプ場まで大体コースタイムが8.5時間。
「朝8時からスタートすれば16時にはつくでしょ。」
という考えでスタートしましたが、これが甘く実にハードな1日目となりました。
▼2018年に飯豊山にも行ってきましたが、なかなか気持ちのいい北アルプスにも負けない山でした。よければこちらもどうぞ。
■目次
北アルプス 扇沢〜黒部ダムへのアクセス
前日は1:30位に車内で就寝。寒いかなーと思いましたが全然寒くもなく、一瞬で寝られました。
翌日は5:30にとりあえず起きよう。と話していたんですけど、お互い眠過ぎでダラダラしてしまい結果6:00に起床。起きたら全力で雨。
その日は天気予報によれば「15:00から晴れる」とのことだったので、午前中はずっと雨だろうと腹をくくり、朝食を食べて準備を行い7:00に出発しました。
扇沢から黒部ダムまでのアクセスはトローリーバスとなっていますが、前日まで仕事の我々は扇沢までのアクセスについてしか調べておらず、扇沢から先は現場で調査を行いました。
そんな中で調べたトローリーバスの時刻表によると、7:30発のバスが自分らの行程的には良さげだったので、こちらを利用することにしました。
トローリーバス利用の注意点は?クレジットカードは使える?
これは今回の学びというか実体験なのですが、黒部立山アルペンルートでは交通機関でのチケット購入時に、「クレジットカード使えたり使えなかったりする」ので気をつけたほうがいいということがあります。
今回扇沢でのトローリーバスのチケット購入時にはクレジットカードは使えました。
しかし、他の駅(僕らの場合は黒部ダム)では使えませんでした。
この後書いて行きますが、これが結構なトラブルになってしまいまして、チケット購入時に駅員さんが「往復ですよねー?」と確認をしてくれたんですけど、僕らは登山、帰りのタイミングも良く分かっていないので、ここで帰りの時間を固定したくない。という意思を込めて男らしく「片道で」と、片道切符を選択しました。
今思えばここで往復切符を買っておけば何事もなかったのですが…
黒部ダムの漫談駅員による販売トークを朝から聞く
チケットを購入し、7:30発の黒部ダム方面ゆきのトローリーバスを改札で並んで待っていると、右手から車掌さんが何か大声に近い声で、かつ漫談風な話し方で何かを話し始めました。
寝起きでまだ頭がはっきりと回っていなかった僕はちゃんと聞いていなかったんですけど、よくよく聞くとお弁当を進めているようでした。要は販売の人だったようです。
はじめはあまり気にしていなかったのですが、芸人さん顔負けの語り口とオチの付け方で思わず笑ってしまいました。ただ時刻は登山客を中心として並ぶ早朝7:30。本人も言っていましたが、この時間ではお弁当は売れなかった様です。
※後で気になって調べたら「中里之宏さん」という方でどうやらTVにも出演された人らしいです。早朝ですが並んでいる皆さん商品説明を聞いて拍手してましたのも納得でした。有名なんですね。
黒部ダム〜平ノ小屋までは意外と怖かった
黒部ダムに到着すると展望台経由でトレイルのルートへ向かいます。雨も強くなったり弱くなったり。この時黒部ダムの売店で一緒に行ったJさんが傘を購入しました。
黒部ダムからロッジくろよん目指して歩き始めました。黒部ダムからロッジくろよんまでのコースタイムは約45分。
途中で橋を越えて、黒部ダムの遊覧船「ガルべ」の船着き場を越えて進みます。吊り橋を越えて進みましたが、ロッジくろよんまでの道のりは舗装されている箇所もあり、歩きやすかったです。
ロッジくろよんに着くと雨も強くなり、雷も鳴ってきました。Jさんと「どうする?引き返す?」というような話になりましたが他にも歩いている人もいましたし、地図上では緩やかな道なイメージで高低差もまだなかったので、とりあえず進みましょうということに。
いったん歩くと決め、傘をさしたまま平ノ小屋目指して歩きました。ロッジくろよんから、平ノ小山でのコースタイムは3時間30分、しんどそうですが、樹林帯なので雨も防げるか、とこの時までは思っていました。
結果はそれ以上に雨と風が強く土砂降りの中を歩きました。本当に辛かったです、唯一の救いはほぼ高低差がないことでした。
2人とも無言でいていましたが、ロッジくろよん過ぎてから、以下の写真のような川ががいくつも続き、思わずお互いに恐怖の声を上げてしまっていました。
雨の、かつ縦に並べられた丸太が滑ってしょうがない。本当に辛い道のりでした。ロッジくろよんから平ノ小屋まで写真のような川を3〜4個は渡りました。みなさま本当に気をつけてください。
今回は結構な雨でしたのでかなり流れは急でした。このルートで雨の日に行ってしまう(しまった)方はかなり注意した方がいいと思います。
川幅も一部広く、マーキングがあまりなかった(雨であまりみえなかっただけかも)ので迷わないように注意が必要かと思います。
一瞬、(本当に一瞬ですが)激しい流れの中に足を突っ込んでしまい、「あ、流されるかも」と思ってしまいました。
次回は平ノ小屋から五色ヶ原へ向かう道のりを中心に、色々書いて行きたいと思います。
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