燕岳 〜大天井岳を目指し、縦走した記録について、前回の続きをお送りします。
前回お送りした内容として、今回、メンバーの急病により、目標としていた三俣蓮華岳へ行く予定を急きょ変更。
燕岳と大天井岳をつないで縦走する事になりました。コースは以下のような感じです。
1日目:中房温泉→合戦小屋(ほんとは燕山荘まで行きたかった)
2日目:合戦小屋→燕山荘→燕岳→燕山荘→蛙岩→大天井岳→東大天井岳→大天井岳(宿泊)
3日目:大天井岳→蛙岩→燕山荘→合戦小屋→中房温泉
他の登山者からすると、やや遅めに中房温泉を出発したために、正午に合戦小屋へ到着。
そこで発覚した「燕山荘のテン場は満席」との情報が入り前回の記事で、一気に焦る僕たち。
衝撃を受けながら、足に爆弾(足がつってしまった)友人を無理やりに大天井岳へ行かせるのも危ないので合戦小屋で一泊する事に。
前回の続きとして、合戦小屋での一泊を決断し、宿泊したところから、今回はお送りします。
▼前回の記事はこちらです
■目次
合戦小屋にあるヘリポートへ宿泊
いざ合戦小屋で宿泊しようと思って、小屋の方へ宿泊したい旨を伝えました。そこで案内されたのは「緊急時のヘリポート」でした。
合戦小屋には物資の運搬用であるロープウェイがあるのですが、その動力室の上部に、さらにヘリポートがあり、こちらがテン場として使っているようです。今回はそこに泊まります。
意外と宿泊しやすいヘリポート
ヘリポートに立ってみると、地面はフラットでペグも刺さりやすいため、テントをきれいに立たせる事ができました。
僕たち以外には、先に1張りテントが立っていましたが、全体で10張りは立てられそうでした。
そして、実際に僕らの後に数組がこのテン場に来て、そのくらいの数であるテントが立てられました。
トイレと水場
過去にも燕岳へ登ったことがありましたが、合戦小屋のトイレは結構ボロボロになっていたという思い出があります。
しかし今回、立て直しがされていたようで、奇麗なトイレに変身しており、この点について、快適に過ごせました。
また、水場はありませんでしたが、合戦小屋でペットボトルの水が購入が可能でした。
合戦小屋の方に聞いたところ、「お客様の状況を見て小屋は適宜閉めてしまう」との事でしたので、水の確保については早めに行っておいた方がいいかもしれません。
夜中、雷の音で目を覚ます
食事を取って、お酒も軽く呑んでゆったりしていたら、眠くなってきましたので早めにテントの中に潜ります。友人と「朝は3時くらいから動こう」と約束し、18:00過ぎには寝ておりました。
夜中、24:00を回った頃、雷の光と雨音で目を覚ましました。テントの隙間から少しのぞいてみたら、ここより上の稜線に雲がたまって光っています。
それを見て、ある意味「ここで宿泊したのは正解だったのかも?」とか考えてしまいました。
最近以下のインスタグラムを見て、雷にビビっていたので、怯えながらも明日のために寝ます。
燕岳 を目指し、朝日を迎えながら出発
翌朝(と言うか夜中)朝の3時過ぎからテントを片付け、4時前には出発しました。
合戦小屋から燕山荘を目指して歩き始めます。コースタイムは昭文社の地図では1.5時間でしたが、そこまでかからなかったように思いました。
友人の足も復活し、時間もたっぷりとありましたので、ゆっくりと登り始めます。
燕山荘へ到着
そうやって、ゆっくりと登っているうちに燕山荘が近くには見え始めました。
燕山荘の直前で日の出を確認しつつ、あっという間に到着しました。
燕山荘で上がった太陽をしばらく眺めたは、荷物の整理を行ったり、軽く休憩を取ったり、夜中バタバタと出発したので体制をお互いに整えてました。
燕岳へも寄って行く
「まずは燕岳へ登ろう」と友人と話して、燕岳を目指します。燕山荘からは少し歩きますが、往復で1時間はかからない程度。
ゆっくりと歩いて「イルカ岩」や「メガネ岩」なんかを見ながら歩きます。
結構、ご年配の方々ともすれ違いましたが、燕山荘からピストンしているようでした。
それはそれで、「楽でええなぁ」とか思いながらも燕岳頂上へ到着。風も人も少なく、まったりと頂上を楽しめました。
燕山荘で少し休んで大天井岳を目指す
燕岳から戻って、大天井岳を目指しはじめます。どちらかと言うと、ここからが今日の本番という感じです。燕山荘から山と高原地図上でのコースタイムは3時間40分です。
「コースタイムより少しだけ早いくらい」を目指して歩きはじめます。
いよいよ表銀座の縦走開始
いよいよ念願の(?)表銀座を歩きはじめました。基本的には大天井岳の手前を除けば、クサリ場などもなく、とても歩きやすい道が続きました。
蛙岩
途中にあったのが、表銀座でのスポット「蛙岩」(これでゲエロ岩って読むらしい)を超えたりして、ずっと続くなだらか稜線を歩いていきます。
アップダウンはいくつかあり、全体で言うと大きく二つの箇所で大きなアップダウンがあった印象でした。
途中登っていた恐らく中学校かなんかの登山部の子達が本当死にそうになっており、めちゃくちゃ辛そうな感じでしたので、そこそこの登りなのかなぁとボンヤリ考えてしまいました。
それと、とにかく日差しが強く、少しずつ給水をして脱水にならないように慎重に進みました。
ちなみに稜線も太陽に当たっている側はとても暑いのですが、そうでない方は、かなりひんやりとしており、風がとっても冷たかったです。
そんな感じで歩いていると、いよいよ大天井岳の山荘が見えてきました。
が、同時にその手前に「めちゃくちゃ登らせるであろう坂」も見えてきたので、気合いを入れ直して歩きます。次回はいよいよ大天井岳へ、と言う形で、続きます。
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