北アルプス に行ってきたシリーズですが、今回は縦走の最終日からとなります。雷鳥沢のテン場から続きはスタートです!帰りは思いがけないつらみのある展開となりました….
▼前回からの続きです
最終日は、まず雷鳥沢キャンプ場から一の越山荘を超え、東一ノ越まで向かいます。
その後東一の越から、黒部平まで行き黒部ケーブルで黒部ダムへ。
そこからトローリーバスで扇沢まで向かう。という行程を考えていました。
ルートはこんな感じです。
雷鳥沢キャンプ場→一ノ越山荘→東一ノ越→黒部平→黒部湖→黒部ダム→扇沢
前日に雷鳥沢キャンプ場で出会ったベテラン登山家のおじさんに上記のルートを利用すると話して見たところ、即答で
と苦い顔をされてしまいました。
おじさん達から、このルートについて
とのアドバイスをいただきました。この話が本当なのか、この後分かるのですが、
結論から言うと
「もう二度とこのルートは使わない」
と強く思ってしまうルートで、大変な道のりでした。
ですので最終日ですが、あまり写真もなく、語るべきことも特にあまりありませんでした。
まずは、3日目、朝の雷鳥沢キャンプ場からお伝えしていきたいと思います。
▼2018年に飯豊山にも行ってきましたが、なかなか気持ちのいい北アルプスにも負けない山でした。よければこちらもどうぞ。
■目次
■朝の雷鳥沢キャンプ場から立山方面へ
一夜明けると、快晴と言っていいお天気でした。
前日は20:00頃に寝てしまい、翌日は5:00には目が覚めました。
夜中にトイレで目が覚めてしまいましたが、星がとても綺麗でした。立山に何度も来ているという隣のテントのおじさん達いわく
とのことでしたが、あながち冗談ではありませんでした。
朝食を簡単に取って出発の準備を整え、だいたい6:00時過ぎに出発、立山方面を目指します。
昭文社の地図上で、雷鳥沢キャンプ場から一ノ越山荘まで約2時間の道のりです。
朝日に照らされ始めた立山に向かい始めます。多少肌寒い感じもありましたが(少し日陰にはいってしまっていました)歩き始めれば暑いくらい。
雷鳥沢キャンプ場から一ノ越山荘までは、基本的に岩場が続きます。
昭文社の地図上にも「迷」のマークがありましたが、河原のような岩場、かつ道が広いエリアが多く
自分が途中でどこにいるか分からなくなり、たしかにちょっと迷いそうになります。
ただし、スプレーでのマーキングは明瞭なので、ちゃんと道を確認すればそこまで問題がない道のりかと思います。
一ノ越山荘近くなると、道が舗装され(これが逆に辛い)かなり分かりやすい道になっていました。
昭文社の地図で見ると立山室堂から合流し、最終的に一ノ越山荘へ繋がる道になっているようです。
途中、石でできたような山小屋の廃墟のような建物が見えまして、「チベット?」とか錯覚してしまいました。
■一の越山荘から東一ノ越へ向かう険しい道のり
一の越山荘に到着し東一ノ越へ向かいます。
昭文社の地図上ではコースタイムが一の越山荘〜東一ノ越間で約1時間でした。
一の越山荘に到着したのが7:30。そこから東一ノ越へ出発です。
一の越山荘での東一ノ越への道は公衆トイレの脇に小さく、ちょっとわかりづらい感じであるので見落とさないように注意が必要かもしれません。
おそらくこの道、あまり利用する人がいないのかもしれません…おじさんの言葉を思い出し、不安を抱きつつ、とりあえず前に進みます。
一の越山荘から東一ノ越の道のりは、基本的には平坦で辛くはありませんが、個人的には破線ルートでも良いのでは…と思うほどに道のりが細く険しいものでした。
道が全体的に細かい岩場で、そして雑草が多く、踏み跡が少ないので
「崩れそうな岩場に注意しながら雑草をかき分けながら進む」
と言う感じです。
雨だったりしたら、足元のスリップにも注意しなくてはならないので結構怖いと思いました。
(これだから初心者は…と言われるかもしれませんが、ちょっと歩きにくい感じはありました)
そんなこんなで東一ノ越へ到着します。
ほとんど昔に何があったのか分からないくらいに廃墟になっていました。
かろうじて鳥居が残っているくらい。
立山室堂までトンネルが通ってしまったので、このルートが使用されずここまで寂れてしまったのかもしれません。
■想定外に厳しい東一ノ越から黒部平への道のり
東一ノ越では特に見るものも無いので、さっさと黒部平へ向かいます。
東一ノ越がちょっと広場のようになっているので道が分かりにくいですが、一の越山荘方面を背にして左下の方向へ進むと、崩壊した階段が見えまして、そちらの方向へ進むと道が見えて来ます。
なのですが、東一ノ越の崩壊しているテイストを引き継いでいるのか、元々階段がちゃんと作られていたであろうその道のりは、ほとんど崩壊しており、下れば下るほど藪も深くなり、心の底から「破線ルートにしてくれ…だったら行かないから…」と思ってしまいました。
崩壊した階段と崩れそうな岩場、深い藪。
足元にはスプレーやペンキでマーキングされているのでそこまで迷いませんが、「足元が見えない」と言うのは結構なストレスで慎重にあるかざるおえず、時間をかけながら進みました。
途中、川を3〜4つ越えてやっと黒部平の駅へ。本当に僕は藪コギで足元が見えずに何度も転んでしまい
一緒に行ったJさんに
「もう二度とこのルートは使わないっす!」
と思わず伝えてしまいましたが、Jさんも
「もちろんでしょ」との返答。お互いにこのルートはもう使わまいと強く心に誓いました。
■黒部ダム〜扇沢で最後に起こったまさかのトラブル
やっと藪コギをしなくても良い程度の道がひらけ、黒部ケーブル黒部平駅に到着しました。
ここでお互いの残金が2000円とっちょっと。
しかし、黒部平駅から黒部ケーブルで黒部ダムへ、そして黒部ダムから扇沢までトローリーバスを
使用しなくてはなりません。
1日目で思わず山小屋を利用してしまったのが効いています…黒部平〜黒部湖の黒部ケーブルの
値段は860円。二人ともここではお金が足りましたが、問題はトローリーバスです。
トローリーバスの料金は片道1540円、最初っから往復で購入しておけば合計2570円で済んだんですが、帰りの予定が見えてなかった僕たちは片道ずつ購入していたのです。
結局、一緒に行ったJさんは黒部ダムから扇沢へのトローリーバスの料金が足りませんでした。クレジットカードも扇沢では使えましたが、黒部ダムから扇沢までは使えず…(もちろんATMなんかありません)どうしようもない状況です。
最終的には、なんとかトローリーバスの受付のお姉さんにお願いをして、超特例で扇沢で料金をクレジットカードで支払うこととしました。関電トンネルトローリーバスの皆様本当にありがとうございました…
■ゴールの扇沢へ、立山縦走2泊3日の終わり
扇沢へ到着。2泊3日も終わりを告げました。最後にトラブルもありましたが全体的に歩きやすく楽しいハイキングとなりました。
このときまだ8月ですので、今年もあと数カ所はどこかの山に行ってみたいと考えており、実際に行って来ましたので、また改めて公開していきたいと思います。
▼あわせてこちらもどうぞ
[…] 池尻ハイキングクラブより引用 […]