北アルプス に行って来たシリーズ縦走1日目についても今回で3回目の投稿です。長いですがゆっくり書いて行きたいと思います。お付き合いいただければ幸いです。
前回は平ノ小屋を出てから4時間近く歩いて一気に周りが開けてきました。昭文社の地図上では平ノ小屋から五色ヶ原キャンプ場の間の2155mのポイントあたりから視界が開けてきたように思います。
今回は平ノ小屋からひたすら雨に打たれながら歩き、五色ヶ原キャンプ場〜五色ヶ原山荘へ一泊するまでをお伝えします。
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▼2018年に飯豊山にも行ってきましたが、なかなか気持ちのいい北アルプスにも負けない山でした。よければこちらもどうぞ。
■立山の五色ヶ原キャンプ場の天国感
平ノ小屋から雨に打たれ続け、3~4時間程度歩いてやっと五色ヶ原と思われる箇所へ到着しました。
前回の記事に書いた2155mの場所からさらにひたすら道なりに歩いていたら、稜線というか等高線が広くなってきました。
その後、道を見失ってしまい川?と道の中間のような箇所をあるいていましたが、すると木の板によって整備された木道?のような道にぶつかりました。(実際に昭文社の地図にも「木道」と書いてあります)最初っから多分その木道があったはずなんですが…どうしても見つけられませんでした。
小さな川沿いに岩場を歩くのは、特に今回雨で濡れた道でしたので結構怖い思いをしました。みなさまも五色ヶ原に入りましたらご注意ください。木道があるはずなんで。
五色ヶ原に入り、木道にぶつかって歩いていると右手に小さな建物が見えてきました。もしやあれが山荘?と思っていましたが、五色ヶ原キャンプ場のおトイレでした。
五色ヶ原に入ってから、それまで雨に打たれながら樹林帯の細い道をずっと歩いていたので、視界が広がり気持ちよくなってしまい「ウォー」と叫んでしまいました。
そして、そこからのこの五色ヶ原キャンプ場。風景もすごく良くて、本当に天国のような場所。ここで一泊できたら本当楽しいだろうなぁと思ったのですが、どう考えても雲の流れが早くて危なそう…。
天気予報は「ここから晴れる。」となっていましたが、多分嵐のような雨になるのではないかと思い、そして一緒にいったJさんとも話し合った結果、まず「五色ヶ原山荘に行って決めよう」ということに。
でも二人ともこの時点で「もう山荘に泊まろう」という頭になっていました。とにかく濡れて寒くて辛かった…
■雨でボロボロになって五色ヶ原山荘へ
五色ヶ原キャンプ場から五色ヶ原山荘までは木道をひたすら歩いていくのですが、近くに見える山荘も実際に歩いてみるとちょっと遠く、五色ヶ原キャンプ場から15分〜20分かかってしまいました。
近くで見る五色ヶ原山荘は大きく、結構な人数を収容できそうな感じがしました。山荘に到着すると、先に宿泊していた登山客の方なのか、外に出て雲行きをみていたようなのですが、僕らに気がつき「お疲れ様です〜」と声をかけてもらいました。
その途端にもう心が折れてしまい、Jさんとあらかじめ決めていたかのように「泊まりましょう」と二人とも声に出てしまい、宿泊が確定しました。
山荘に入った途端風が強く吹きつけ、雨が降ってきました。
■五色ヶ原山荘ってどんなところ?
五色ヶ原山荘に到着すると、受付の方が「大丈夫ですか?」と僕らが話す前に声をかけてくれました。
(よっぽどボロボロに見えたのかもしれません)
受付の方は若い男性の方で、僕らが素泊まりしたいと話をすると快く「大丈夫です。お部屋空いていますよ」と言ってくれました。もう逆に五色ヶ原キャンプ場には戻りたくなかったので、本当に良かった…。
五色ヶ原山荘は以下の料金体系のようで、僕たちは素泊まりを選びました。
1泊2食:10,000円
素泊まり:7,000円(2017年現在)
※他にも「朝食のみ」のようなプランもありました
素泊まりでも、乾燥室は使用でき(これが本当に助かりました)2人で六畳位の部屋を使用できましたので、結構豪華だな。という印象を受けました。
ただ僕が今回山小屋泊が初めてであったので、相対評価があまりできなかったというのも正直あります。
が、基本的に綺麗な山小屋で、個人的にはこんな綺麗な山小屋でいいんだろうか?と思うほどでした。
■五色ヶ原山荘の設備はどんな感じ?
五色ヶ原山荘はホームページを確認すると以下のような設備の情報がありましたが
場所 五色ヶ原中央付近(中部山岳国立公園)
位置 標高2500m、北緯36度32分24秒、東経137度35分36秒(国土地理院地形図)
収容 120人
宿泊料金 1泊2食:10,000円、素泊まり:7,000円(2017年現在)
施設 乾燥室、リビングルーム
燃焼浄化式トイレ
開設期間 7月上旬~10月上旬
ホームページ 五色ヶ原山荘ホームページ
さらに、売店もあり、売店ではビール、日本酒、パン、カップラーメンが売っていました。
ビール、日本酒は確か500円程度カップラーメンもその程度の金額だったような気がするので、「めちゃめちゃ高い」という事はありませんでした。もちろんですがお風呂はありません。
洗面所はありますが、バケツのようなものに水を貯めていてひしゃくですくって使うタイプでした。おトイレは木の香りがするトイレで山小屋としてはとても綺麗なほうだと思いました。
写真にもありますが、個室も綺麗な畳のお部屋で、シンプルな作りでした。お布団は4名分ありましたので、多分4人部屋でしょうか…今回は2人利用だったので、お布団は2枚使いました(笑)
簡単な炊事場(と言っても長テーブルを並べた簡素なもの)もありまして、僕らはこちらでご飯を作って食べました。
また、漫画も結構置いてあり、なんと、ちばあきおの「キャプテン」が取り揃えてあり、思わず読みふけってしまいました。
キャプテンを読んでいると夜の8時、まぶたも開かなくなってきたので、電気を消してねると外では大雨と風の音がすごくなってきまして、「テン泊選ばなくて本当によかったなぁ」と自分を褒めながら眠りにつきました。
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