ガス缶カバー って皆さんは使っています?今回は、友人が始めた Sound and River (サウンドアンドリバー)という名前の「ガス缶カバーをニットで作っている」ガレージメーカー?ユニット?についてご紹介します。
僕はこの名前をInstagramで「なんとなくみていた」のですが、実は知人のやっている(正確にいうと始めたばっかり)の「アウトドアにまつわるショップ」の屋号だったことが判明し、そこでアイテムを購入してみたという経緯がありまして、今回レポートしてみたいと思います。
また、今回は「全然情報がないのでインタビューした」という初のインタビューも交えた記事ですので、お楽しみをいただけましたら幸いです。
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■目次
sound an rever (サウンドアンドリバー)の情報がマジでない!
マジで情報がなさすぎて、「誰がやってるのか不明」って感じのショップだったのですが、よくよく見るとその昔一緒に(しかも僕は初めての)トレランの大会に行ったという知人がやっている事が判明。
急きょDMをしたら「そうなんす。実はうちでやってます」と告白されたので、直接オーダー(しかもいきなりカスタムオーダー)で110のガス缶を作ってもらって購入しました。
リリースされた「 ガス缶カバー 」
こちらのショップでのメインのアイテムは「今のところ」ガス缶のカバーとビールのニットカバーになっており、ガス缶が
ビールが
というラインアップになっています。(5/16日現在)
役にたつ、立たない問題
最近、登山でも(そしてプライベートでも)「ちょっと役に立つかどうか分からない」みたいなアイテムにひかれている自分がいます。
今回のアイテム、恐らく「ガス缶を保温する」という点では未知数な部分があり、あくまでも「保護」と「見た目」に寄せたアイテムになるのかな?という印象。
なんですけど、「でもまぁいいじゃない」と思ってしまうのが最近の気持ちでして、「持っててテンションが上がるし良いじゃん!」という気持ちにさせてくれました。
今回購入したは「サカナ柄のガス缶カバー」
「完成しました〜」と連絡をいただき、入手してから開封して思ったのが「かなり工芸品的な作り」という事です。
こういったら失礼なんですが、どこか「めちゃくちゃ高級な地方の感度が高い感じのお土産」感がとてもあって、所有欲を満たしてくれたのでした。
ちょっと毒のある柄がさらにうれしい
今回ホームページで見て分からなかった部分の柄について、「魚が3匹ならんでいるんだけど、なんか骨のやつがいる」というのが毒があってすげえ良かったです。
底までしっかりと包む処理
カバーについてはズレないようにしっかりと作られていて「底までしっかりと包む」という処理がされています。ニットの厚みもそこそこありまして、重さは22.9グラム。なんというか、「ちゃんとした物感」があって満足感があります。
情報が少なすぎるので直接作った本人に質問してみた
今回、「どんだけ調べても情報がない!」「ホームページ(オフィシャルショップ)を見てもあんまり情報がない!」「これじゃ文字数足んねえよ!」ということでせっかくなので本人たちに「なんではじめたの?」みたいな事を直接DMしてみました。ということで「池尻ハイキングクラブ初!?」な感じでインタビュー記事となりました。
かなりボリューミーな内容です!ぜひご覧ください!
なぜはじめたか?
私(乙部=オト=Sound)もパートナーで商品画像を撮影してくれてる澤邊(サワ=River)も、アウトドアも自転車もキャンプも好きで、幸せなことにそれが本業の仕事にもつながっているのですが、自分のブランドや自分のお店ではないので「自分のやりたいことが表現できる場」みたいなのが欲しかったからですかね。
たぶんそれって今の時代であればある程度「誰でもほしい」と思っているかもしれません。
みんなそれをブログとかSNSとかを使って表現していて、最近はさらにそこにBase とかStoresとか誰でも気軽にオンラインショップができる環境ができたことで、その手段の一つとしてWebshopも始めたって感じです。
どのようなコンセプトのお店?
今はガス缶カバーしかないですが、いちようコンセプトはアウトドアにまつわる雑貨屋さんです。
ただそんなにすごいコンセプトとか掲げるつもりもなくて「こんなんあったらいいよね」くらいなスタンスでふんわりやりたいなと思っています。あれって何?って思われててそれでいい感じです。
イケハイと同じような感じですよ!
アイテムにガス缶カバーを選んだのはなんで?
ミシンをもってないので。ミシン買ってまで作りたいものがあるわけでもなかったし、
「アウトドアアパレルメーカーで働いている」っていう変なプライドが邪魔してTシャツとか帽子とかなんでもそうですけど、ボディ買ってきてプリントだけするっていうのも正直やりたいなと思えなくて。
それである時に友人とキャンプに行ったとき、ガス缶にカバーつけてるのを見て、単純にそれを見てかわいいなほしいなと思ったので作り始めました。
自分も買おうと思って調べてるとガス缶(特にOD缶)っていう形の構造上、円錐ではなくてトップに丸いカーブがあるので縫物だとどうしてもどこかに縫い目が出てデザインを邪魔してしまうし、アルミとかレザーとかウッドとかのものもあるのですが、それだと丸みは綺麗に作れても、上からかぶせるだけになってしまうので持ち運ぶときに外れてしまう。
なので「ニットのものがはずれないし形もフィットさせられるし、スタッキングの際の緩衝材にもなる」と考えて一番いいなと思ったのでニットでガス缶カバーを作るということにしました。
現在、ニットのガス缶カバーでもので市場にでてるものは、「おばあちゃんが作った」みたいな割と太番手でざっくり編まれているものばかり。柄もボーダーとかが多くて色味もあまり洗練されてなくて「そもそもほしいと思えるものがない」という状況だったんです。
こんなに世の中にものがあふれている時代に「ほしいものがない」って思うことなんてあるんだ、と思って、もともと編み物が好きだし、編棒1本と毛糸さえあれば作れるので、できるかもと思ってそこから作り始めました。
それに、どんなにギア好きの人たちでも、ガス缶カバーまではつけてない人の方が多いので、いいものができたら喜んで使ってもらえるかなとも思えたということも作り始めた理由の一つです。
最初はきれいに編むコツも、編み物でいろんな模様をどうやって作るのかわからなかったのですが、5カ月間、毎日作り続けていたら編むのもうまくなりました(笑)。
この時、ひとさまからお金を頂戴しても恥ずかしくないクオリティのものが作れるようになった自信ができたので、販売し始めました。
ガス缶カバーは保温機能はない?
実際のところ、多少はあると思います。雪山とか寒い場所では裸のガス缶を手で触っただけで火力上がるし、雪とガス管の間にニットという層ができるので、ついてないよりはついてた方が確実に燃焼力は高くなると思います。
ただ、実験して証明できるわけではないので、特に保温機能に関してはうたってないです。いつか、つけてるのとつけてないのとを比べて実験してみようかなとは思っています。
今後に増やしたいアイテムとか宣伝など聞いてみた
今OD缶とCB缶のガス缶カバーとビール缶カバーも作っています。どれも色の組み合わせのバリエーションが多くて同じデザインとカラーのものは世の中にほとんど存在しないので
ほぼ人と被ることなく、自分だけのアイテムだと言えると思います。
買っってくださった方の中には、自分のお気に入りのトレッキングシューズのカラーに合わせて買ってくれたりしてそういう自分だけの楽しみ方ができるのが魅力かなと思います。
今後、自分だけのカラーオーダーに対応できる機会を作りたいなと思って、現在の緊急事態宣言が明けたらDrifter‘s Standさんで6月に受注会をやらせていただく予定です。ぜひビール買うついでにオーダーしに来てください。
今後ニット系では、スキレットのハンドルカバーとかリクエストをもらってるものがあるのでそれを実現したいなとおもっているのと、ニット関係なく一番やりたいのは実は帽子です。単純に乙部も澤邉も帽子が大好きなので。けど帽子はやるなら工場探しからちゃんとやりたいので、いつになるかはわかりませんが(笑)
インタビュー(DM)をしてみたら
意図しないながらも「インタビューをする」という形になった記事はいかがでしたでしょうか?今回、意外な発見だったのが、失礼ながらただ「かわいい」という形のアイテムではなく、「ガス缶カバーを研究した結果、ニットにたどり着いた」「5ヶ月の修行を経てリリースされた」という事を知れた。ということです。なんというか、より自分のガス缶カバーが「いいな」と思えるアイテムになりました。
みなさんも、つい「見たらニヤニヤ」してしまいそうな、ごきげんなアイテムを揃えて山に行ってみてはいかがでしょうか?今回は「sound an rever (サウンドアンドリバー)」についてご紹介をさせていただきました!
drifter’s standさんで6/23(水)-26(土)でPOPUPを行うことが決定!
6/22(火)追記….皆さんにはおなじみ戸越銀座の「drifter’s stand」さんでPOPUPが開催される模様です。この機会にカスタムオーダーをしてみてはいかがでしょうか?
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