燕岳 〜大天井岳を目指し、縦走した記録について今回もお送りしたいと思います。今回でこの登山についてお送りするのも最後ですが、気づいた点など思い出しながらいろいろと書いて行きたいと思います。
前回は燕山荘から、大天井岳に向け、いわゆる表銀座の縦走を開始しました。蛙岩など快調に抜け、アップダウンにヘバりつつもやっと大天井岳の山荘が見えてきたところから始まります。
1日目:中房温泉→合戦小屋(ほんとは燕山荘まで行きたかった)
2日目:合戦小屋→燕山荘→燕岳→燕山荘→蛙岩→大天井岳→東大天井岳→大天井岳(宿泊)
3日目:大天井岳→蛙岩→燕山荘→合戦小屋→中房温泉
▼前回まではこちら
■目次
大天井岳が見えて来た
蛙岩を超え、さらにいくつかのアップダウンを超えて見えてきた大天井岳と山荘。
最後に見えたのは、ガレ場の急な坂道が見えました。おおよそ500m程度。結構急な坂道のようで「あれ登るのかぁ」と少し心にきました。
この時点でまだ午前10時前です。「無理をしてもしょうがないので、ゆっくり登ろう」と友人と話して最後の坂に挑みます。
最後の登りをゆっくりと登る
坂に入る前に、そこまでハードではありませんがクサリ場などを超えて、大天井岳と大天井ヒュッテの分岐にさしかかりました。
そこから僕らは大天井岳方面へ足を進めます。遠くから見たそれよりも、坂道は結構ハードな印象でした。角度が結構あった感じ。
岩もゴロゴロしていて、足を取られないよう、そして足を滑らせて岩など落下させないように慎重に歩きました。
大天井岳へ早々に到着
岩がゴロゴロしていたので、なかなか歩き辛かった大天井岳手前の坂道も、ゆっくりと登ってクリアーすることができました。
この坂に入って30分したくらいでしょうか、大天荘が目の前に出てきまして、山荘まで登る事ができました。
テントを設営、休憩
大天荘に到着すると、テン場への支払いとビール購入を済ませて、テントの設営をゆっくりと行います。
大天荘の人に「テン場ってどの辺ですか?」と聞いたら「山荘の前のスペースはだいたいそうです」との事で、一番端っこの広めな場所へ陣取りました。
と、テントを張る前に昨晩の結露を乾かしました。めちゃくちゃ晴れて、風も少なかったのでわりとすぐに乾きました。
テントが乾いたら、ビールを飲みながらテントを設営して、少しテントの中で休みました。
が、めちゃくちゃテントの中が熱くなり、少しだけ寝て起きてしまいました。
大天井岳へ登る
「せっかくだから大天井岳へも登ってこう!」という事でテントに荷物をデポをして登ることにしました。
ちなみに、山荘から頂上まで10分程度だと昭文社の地図に出ておりますが、ちょうどその程度で到着しました。
頂上でのんびりとして、まだこのタイミングで13:00前。
時間も余っているので「常念岳のピストンは少し厳しそうだけど、東大天井岳というポイントまで行ってみる?」と話してもう少し歩いてみようよということになりました。
東天井岳を目指して少し歩く
大天井岳から東天井岳、へ歩き始めましたが、道は広めの稜線が続き、基本的には危なそうな場所はありませんでした。
昭文社の地図でみたら、歩いても往復で3時間程度でした。ですので戻ったらちょうど16:00。テントも貼り終えているのでご飯を食べてねるだけ。いい感じです。
北アルプスで雷鳥に会いまくる
行きすがら、時間帯も時間帯なのであまりこのルートで出会う人はおりませんでした。それでも数組とすれ違ったり、先行して歩いている方たちなどいたりしましたが、その中の1組のハイカーが、僕らの数メートル先でしゃがんで何かしています。
よーく見ると写真を撮影していたのですが、その対象が「雷鳥」。思わずテンションが上がってしまいました。
と言いますのも、登山をはじめて5年ほどが過ぎて、そこそこ北アルプスにはいっているのですが、あまり雷鳥を目撃したことがなかったためです。
しかもこの雷鳥、7匹ほどの家族。小さな子供の雷鳥も見ることができて、本当によかったです。
東天井岳を目標にして歩く
そんな感じでゆっくりと歩いて行きましたが、東天井岳と思われる地点に到着しました。
この場所には特に何かがあるわけではなさそうで、旧二俣小屋と呼ばれる山小屋の跡の石垣のようなものが立っており、その先が東天正岳となっていたようでした。
そんな東天正岳で少し休みをとったのち、もと来た道を戻りました。
片道1.5時間で山と高原地図には書かれておりましたが、片道1時間で到着してしまったので、帰りはケガをしないようにさらにゆっくりと進みました。
2年分位の雷鳥を目撃
北アルプスに行って1回でも雷鳥を見ることができたら幸せなのですが、今回はこの東天井岳からの帰りに雷鳥の家族を2組も見ることができました。
「正味2年分くらいの雷鳥を見てんじゃねーか」と思い、今回の山行がこれだけでも正解だったなぁと思いました。
大天井岳へ戻り宿泊
そんなこんなで雷鳥とまったりたわむれつつ、大天井岳へ到着。夕日を見ながら夕食をとりました。
大天井岳のテン場は大混雑
明日は下山ということで、少し、ぜいたくをして生ビールや持ってきたジン、ウイスキーをゆっくり飲んで夕食としました。
大天井岳山荘の手前にベンチがあり、そこでご飯を食べていたのですが、気になったのが「テン場の混み方」です。
ちょうどこの時、「明日が山の日」という状況で天場はぎゅうぎゅうに詰まっておりました。山荘の目の前までテントを張らないと場所が無い。と言う状況でした。
この時、前日に無理をして夕方着で大天井岳を目指さなくて、本当に良かったと思いました。
「夕方に大天井岳に到着する予定で登山のスケジュールを決めている」という方はぜひともこの「テン場問題」にご注意下さいませ。
早朝、朝日をゆっくりと眺めて帰路へ
20:00前には就寝し、翌朝起きたのは午前3時位。寝てからは風が強く「テントを飛ばされるかもな」なんて思ってしまっていたのですが、なんとか飛ぶこともなく、耐えきって朝を迎えました。
4時にはテントを片付け、荷物をまとめると、ちょうど朝日が顔をのぞかせはじめました。周りに宿泊していた方達も、撤収の準備をしつつ朝日をみているようでした。
燕岳 、燕山荘方面へ帰る
そして空が明るくなったのをみて、燕山荘方面に向けて歩き始めました。帰り道は特に変わったこともなく、ゆっくりと下山しました。
1点あるとすれば、燕山荘から中房温泉への道がとっても混み混みで、渋滞となっておりました。その日はちょうど山の日でしたので、みなさん燕山荘へ向かっていったのかと思います。
「燕岳 〜大天井岳」の縦走については以上です。登ってみた感想は「北アルプス初心者にはちょうどいいコースなんじゃないか?」と思った点です。
ぜひ、「北アルプスにいったことがない」というような方は登ってみても面白いかと思いました!みなさん、良い登山をお送りくださいませ!
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