今回は商品紹介や旅の記録などの記事ではなく、ポッドキャストを聴いてたり、どっかに行ったり見たりしていろいろ考えがまとまったので「何となく書いてみた」という内容です。
▼その時に聴いていたポッドキャスト(Replicant.fmさん)はこちら
書くテーマとしては「流行の発生とそのサイクル2020」です。もう少し具体的に言うと「実は現在、普通の人でも面白くて、そして小さくも深みのあるコンテンツを発信して、流行を作れてしまう時代なのか」ということについて、「考えた事を書いてみた」という内容です。
この記事は何かを訴えたりオチのある話ではなく「ただふと思った事を書いただけ」なので「なんだそれ」とか思ったり、興味がない方は無視していただきましたら幸いです。「思った事を言語化する」って僕にとってハイパー難しく、苦手な部分でもあるので、読みにくいところや分かりにくい所などあるかもしれませんが、どうかご了承ください。ではどうぞ!
今回は思ったことを書いてみた。という記事になり、誰かや何かを攻撃などする意図などありませんが、ムカつく奴がいたら俺の文章力がクソだということでお許しください。
■目次
「上尾でアゲアゲ Cult Bench」と「アンダーカバー」
つい先日、僕は「Replicant.fm(レプリカントFM)」さんで制作された「上尾でアゲアゲ Cult Bench」と「飲む練習 Cult Glass」を「GOT’EM」という感じで購入しました。
そのときは、「販売時間をぐっと待ちながら、会社のトイレでスマホを更新しまくって購入した」という僕がいたのですが、このとき「あれ?これなんかに似てるぞ」と思い、それをずっとトイレで考えていました。仕事しろよ。
そこで思ったことが「あぁ、昔、大好きなブランドのTシャツをセレクトショップに並んで買っていた時と同じかもしれない」ということでした。こんな感じで、昔の事について思い出し、今回の記事を書いてみようと考えたのでした。という感じで、まずは僕の中高の思い出について書かせていただきます。
Tシャツも買ってるし情報も買ってる
僕の中高〜専門学校時代は「裏原マルジェラが大好きクソ野郎」としてバイト代の大半を服に突っ込んでいました。僕が当時、好きだったブランドはアンダーカバーやマルタンマルジェラ、特にアンダーカバーが大好きでした。
それとWTAPSも死ぬほど好きだったり、GOODENOUGHとEC、ELT。そろそろまた着たいなと思い始めていたり。あ、あとリボルバーもグランドキャニオンも買ったわー。など、青い思い出が止まりません。
※と、こんこんな事を書いていたらKOHHさんみたいに裏原宿のブランド名連呼してREAL-Tさんみたいな仕上がりの謎の曲が頭の中を駆け巡ってしまいました。
雑誌で語られ商品化されて原宿NOWHERE(ノーウェア)に行列
僕は中高くらいに雑誌「CUTIE(キューティ)」による藤原ヒロシさんと高木完さんの連載「HFA」や「雑誌smartの後方ページにある連載たち」を死ぬ程読んでました。その中でもUNDERCOVERのデザイナーであるジョニオさんやAPEのNIGOさん、そのほかスタイリストの方々などが紹介するアイテムや、発信される情報を夢中で得てました。
そして、その人たちが作って限定で販売されると雑誌で告知されると、そのTシャツを購入するために、セレクトショップに朝から並んだりしていました。あと地元のDC古着屋とかすげえ行ってたな。
▲なんかディグってたら見つけた動画。懐かしい。
その当時買っていたのは「Tシャツ」だけではなかったんだと思う
改めて思うと、当時、僕が買っていたのは、「ただ雑誌に乗っていたTシャツ」ではなく、「ラストオージー2で連載を持っていた、すてきな人たちが作ったカッコいいTシャツ」だったのかな?ということです。なんというか、「連載をしていた彼らが発信する情報も込み」で、それが好きで当時は「カッコいい」と思って必死になっていたのかと。
決して全ての人が「カッコいい」と思わないかもしれないけど、前提の情報(雑誌の連載で発信される情報)を理解している人たちならば「カッコいい」「欲しい」と思わせるパワーがあり、そういった「雑誌で連載されている情報も込み」でTシャツを購入していたんだな。と、今回あらためてそう思いました。
過去の流行と現在の流行の違い
僕も含めて、僕の周りでも「好きなものを発信して、好きなものを作る」という人が最近、多くなってきたんじゃないかなと感じています。すんげえザックリ体感ですけど。
ここでやっと本題に入るのですが、そこで感じた「過去の流行と現在の流行の違い」について書いてみたいと思います。
過去はわりと一方通行の「流行」
まずは過去の「流行の発生と広がり」について考えてみたいと思います。過去の流行、特に「裏原宿的なブーム」について個人的に体験があるので、もう少し深く考え、思い出してみます。
「裏原宿」と言われた時代でも、コンテンツそのものは「身内が喜ぶようなカッコいいもの」を「センスがある人たち」が作ったということが始まりで、ごく小規模だったのではないかということです。
ただその時「コンテンツを制作していた人たちにメディアで拡散できる環境があった」ので、局地的に「カッコいい」と思われていたものが広く認識されて、その結果、爆発的なブームになったという流れなのかと考えました。
ここで、現在と異なるのは「過去では人々への伝達手段は限られた人たちしか得ることが、携わることができなかった」ということで、「点で存在するセンスのいい人」も「爆発的に広がるには、雑誌やマス媒体」による力が大きかったのではないかなと思います。
裏原宿ブームの時には、クラブで横のつながりを持つ事の重要性が語られていたりしますんで、「カッコいい物を作る」のと「カッコ良い人たちと直接情報を交換する」という事なども重要なのかなとも思いました。
過去の「流行」はどうしても「雑誌やマス媒体」→「一般の人々」という形になって、今思うと「一方通行」な気がしていました。別にそれが「悪いこと!」というつもりは全くないのですが、「当時の環境的にそうならざるおえない」という事だったのかなと自分なりに結論をつけました。
ネットの発達と発信手段が増えた影響
という事で次は現在の「流行の発生と広がり」について考えてみたいと思います。
まずは、最近、ここ数年の娯楽と呼ばれるお金の使い道についてふりかえってみたのですが、「知っている人が作ったグッズを買う」「どこかに行く」「機能性のある何か(アウトドアグッズや機材)」「体験(食事やビールやその他娯楽)」に絞られていることに気付きました。
そして一番なくなったお金の使い道が、ぼくがその昔、夢中になっていた「雑誌を読んで服をブランド指名して買う」という行為でした。
今は正直に言ってアンダーカバーより「上尾でアゲアゲ Cult Bench」の方がテンションが上がる
裏原宿にハマっていた時は、例えば「ラストオージー2で紹介され、限定で販売される(はず)のイチゴプリントTがどうしても欲しい」という感じで必死でしたが、そこから時が過ぎて20年後、まさか「上尾で作られたベンチがどうしても欲しい」と必死になっているとは思いもしませんでした。パンチ効いてるぜ。
これは「大手ブランドがダサい」と言っているわけではないのですが、ただ、僕がより強く、心がより動いたのが「知っている人が作ったもの」だったということです。
「上尾でアゲアゲ Cult Bench」や「飲む練習 Cult Glass」や最近ですと「VERTIGO AGEO さんで作られたグラス」さらには「池尻のGood People & Good Coffeeのカップ」友達夫婦がやってる「PON-SA WALKING GEARのサコッシュ」と、軽く書いてもこんなにありまして、「近くの人が作ったものの方が面白いと思って、買ってしまう」という瞬間が何度もありました。
もしかして、同じ思いの人って結構多いんじゃないでしょうか?
不思議な距離感の情報共有
しかも不思議なのが、作り手と買い手の距離感が「昔より近いけど、近すぎない」ということ、例えば「SNSで人が作ったものを見て、購入させせていただきDMでお礼を言い合う。けど会ったことがない」みたいな距離感が現在は普通にあって、これは不思議だなと思います。
もうひとつ「作り手が買い手になったり、その逆もあったり」という現象が起きているということです。実際に僕もTシャツを制作して、知人などから「作って」と言われるうちに、Tシャツを販売するようになって、そこで得たお金で、また知り合いが制作したグッズを購入したり…というサイクルができつつあります。この点も過去とかなり異なる点だな、と感じていますし、すごく楽しい。
個人でも「巻き込める」時代かも
個人でも「巻き込める」時代かもと、たいそうな事を書きましたが「何かを発信したり、作ったり」などすることのハードルが下がってきている現在、友人も誘って「何かをやろうよ」と言いやすくなっているのかな?と思います。
実際に20年以上前に、友人や先輩と「Tシャツを作ろう」と思った時にはそれはもう一大事業でしたが、現在は「Tシャツ作っておきますね〜」くらいのノリでできるようになりました。このあたりも過去との違いとして上げられると思いました。
そんな感じで僕も実際にウルトラギアマーケットに出ませんか?と言われた際にMYOGをしている友人夫婦に「一緒に出ようよ」という流れでメーカーが始まったりしたのが「PON-SA WALKING GEAR」であったりします。
一方通行の「流行」から多面的でさまざまな場所で発生する「流行」への変化
今回の考えを通じて「誰かのポッドキャスト」や「誰かのブログ」や「誰かのインスタ」での活動を見て、それに刺激を受けて何かを作り出す、または活動を始める。ということが現在では、同時多発的に起きていて、「過去の裏原宿的なブームの発生」とは少し違う流れが起きているのかと考えました。
簡単に書くと
<過去>
個人がコンテンツを制作→メディアがピックアップし、拡散→流行の発生
<現在>
個人がコンテンツを制作・発信→局地的に流行が発生→メディアがピックアップ・さらに拡散
という感じで、「個人でコンテンツを作って、個人で発信」できるようになったので、「流行が局地的に、さらに早いサイクルで発生しているのではないか」という仮説をもったのでした。なので、今回の「流行の発生とそのサイクル2020」と題して記事を書いてみた次第です。
僕は紙、web両方のメディアでも働いていたことがあるので、決して「雑誌などのメディアは遅い、ダメだ」みたいな事をいうつもりもなく、大きな媒体にはまた別な良さもあると感じているので、「コンテンツを作る人」「編集して拡散する人・企業」の役割がどんどん変化していっているのかな、とも感じております。
最後に
とここまでダラダラと書きましたが、すげえザックリまとめると「今の時代、何かを作って、発信する」ということについてかなりハードルが下がってきたので、モヤモヤしている人はやってみるのもいいんじゃないでしょうか?ということです。ご相談などありましたらいつでもどうぞ!
ではでは!また来週!(?)
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