1月の台北。「移動販売」のポップアップにお呼ばれしましてお邪魔してきました。台湾は7年ぶりくらい。コロナもあって久々に「海外に来たな」って感じで最高でした。
今回は家族旅行も兼ねつつ裏テーマは「池尻ハイキングクラブのネタ探し」
旅といえば買い物ですが、正直なところ、きれいなセレクトショップやウルトラライトハイキングのお店の服やアイテムにはちょっと飽きてたんですよね。
今はどこに行っても、スマホで見たことあるような「正解」が買えちゃう時代じゃないですか。そんな中でグッときたのは、冷房の効いたショップじゃなくて、熱気と排気ガスが混ざった路地裏の「金物屋」とか、地元のオバちゃんが店番してる「生活雑貨店」そして台湾の「ドンキみたいなお店」でした。
今回は、台北の問屋街・迪化街(ディーホアジェ)をはじめとして各地で見つけた、ハイカー目線の「チープな戦利品」を紹介します。
デザイナーの名前なんてないけど、妙にかっこいい「生活の道具」たちの話です。
■目次
迪化街の老舗「林豐益商行」の竹カゴは、実質ULギアだ

台北で一番古い問屋街、迪化街。漢方薬と乾物の匂いがすごいこの通りに、その店はあります。
「林豐益商行」創業100年越えの老舗です。
日本でおしゃれなインテリアショップに並んでたら「丁寧な暮らし」グッズになりそうですけど、ここではあくまで「市場で野菜を運ぶための道具」。※俺のキーホルダーは雑な暮らし
日本のそれとは違って雑に積まれてるのが逆にいいです。
飾るためじゃなく「使うため」の機能美
ここで買ったのは、竹と木で編まれたシンプルなカゴ。400TWDやっすい。※だいたい2000円
持ってみてびっくりしたんですけど、めちゃくちゃ軽い。そして頑丈。


購入し、台湾の買い物で早速使ってみたのですが、丈夫。誰が作ったのかもわかんないけど、長年使われてきただけの「構造的な正解」があるような気がしました。
これって、僕らが山で使ってる「UL(ウルトラライト)ギア」っぽいな〜って感じてしまいました。

ダイニーマとか使ったバックパックもいいけど、自然素材で極限まで機能を突き詰めたこのカゴも、立派な「ギア」です。
カゴが「いいから芋でも運んでおけ!」と語りかけてくるようです。

池尻の自宅に戻ったら、子供のおもちゃを放り込んでもいいし、キャンプ道具をまとめて「ギアコンテナ」として使っても調子良さそう。
台湾の湿気に耐えてきたカゴだから、日本の四季でもガシガシ使えるはずです。
アンティークと日常。「你好我好」で見つけた台湾の空気

迪化街の喧騒からちょっと離れた場所に、「你好我好(ニーハオウォーハオ)」という店があります。
日本人オーナーのセレクトショップなんですけど「お土産」っていうより「現地の生活」にフォーカスしてて面白いんです。
ここで惹かれたのは、新品じゃなくて、誰かが使ってたアンティーク(というかユーズド)の道具たちでした。
1. 昭和っぽいガラスコップ



分厚いガラスのコップ。これなんか「台湾のイエガーマイスター」や「養命酒」を飲むものなんでしょうか?
気泡が入ってたり、ちょっと歪んでたり。しかも絵は手書き?今の工業製品なら「B品」扱いされそうな不均一さが、なんか手に馴染むんですよね。
これでビール飲んだら、台北の夜市のガヤガヤした音が聞こえてきそうです。
2. ステンレスのレンゲとデッドストックの手描き紙灯籠

ステンレスのレンゲのセット。薄くて、軽くて、台湾の飲食店に良くあるやつ。これでルーローハンかき込んだら絶対うまいでしょ、っていう説得力。
あと、今回の旅で一番「理屈抜き」で買ったのが、折りたたみ式の「デッドストックの手書き灯籠」です。
「日本のマンションでどこに吊るすの?」とか冷静になっちゃダメです。気づいたらレジに持って行ってました。



提灯とか灯籠を台湾で探しましたが「ちょっとギラギラして」いたり「キャラがめちゃくちゃ使われていたり」と言うものが多く、なかなか「サラッとした」物がなかったのですがコチラは上品な感じでめちゃくちゃ可愛かったです。
「神農生活」で見つけた直球すぎるスーベニア。あえての「文字入り」と「レトロな果物」

路地裏のディグも最高ですが、涼しいデパートの中にも「良い違和感」はありました。 今の台湾カルチャーを発信するセレクトショップ「神農生活(MAJI TREATS)」。
ここで僕がレジに持っていったのは、「台湾」という文字が入った小さなビールグラスと、レトロなフルーツの絵が描かれた小皿です。

一周回って「ベタ」なのがいい
普段なら「ザ・観光客向け」すぎてスルーするアイテムかもしれません。 でも、グラスの隠そうともしない「直球さ」と、小皿のどこか懐かしいフルーツ柄の脱力感に、なぜか惹かれてしまいました。



おしゃれにデザインされすぎたものより、これくらい「私は台湾のお土産です!」と主張してくる方が、帰国後の食卓では愛嬌があっていいなと。 これで台湾ビールを飲んで、フルーツ皿に柿の種でも乗せれば、強制的に台北の湿気と夜市の気分を思い出せる最高のスイッチになります。
路地裏の金物屋は「ディグ」の宝庫。購入品リスト

セレクトショップでもアンティークショップでもない、移動中にふらっと入った地元の「金物屋」とか「雑貨屋」。ここが一番興奮しました。
なんでもないガラクタの山から、自分のセンスに刺さる「ヤバい一品」を掘り当てる。「レコード掘ってる」「フリマで朝一から掘る」と言った「ディグ」と同じ感覚でした。
今回の戦利品(ガラクタという宝)たち
用途不明のLEDライト



安っぽくなんか謎キャラがついたライト。防災用? パーティー用? わかんないけど、このチープなプラスチック感がたまらない。
蛍光色の業務用輪ゴム

台湾のお弁当箱を留めてるような雰囲気のゴムです。蛍光色に近い赤、緑、黄色。これで山道具を縛りたい!自分で言っていたのにも何ですがモビロンバンドより気分かもです。
謎のグラフィック入りパケ(小袋)

あちらの「冷凍」と書かれた小さなジップ袋。あ、アイス?。薬入れにしてもいいし、山だけで使う小銭入れでもいいかも。
かわいい感じのボトル




このボトル多分屋台とかで調味料を入れたりに使っているものと思われる。この色合いがかわいい。気合いで6本買ってきたので、なんかのポップアップで販売しますよ。
ピンクの計算ノート


コレも何と言うか台湾らしい色使いのアイテム。なんかこう言う色合いのメモ日本で探してもパッと見つからないかもしれない。
言いたいことはわかる…なピルケース


「多分言っている事はこうなんだろうな」と何となく分かるピルケース。雑な感じのプリントが最高。山で使うサプリメントとか持病の薬などなど詰め込んで山に持っていくのが楽しそう。
「完璧じゃない」から心地いい



ピルケース、謎のボトル、爪楊枝入れなどなど…よく見ると、どれもバリが残ってたり、蓋の噛み合わせが甘かったりするんです。
でも、その「ゆるさ」が良いなぁと思いました。
完璧すぎるプロダクトも良いですが、こう言った雑で味がある感じが好きだったりします。日本の100円ショップの商品ですら、欠点がないように作られてる気がします。
でも、台湾の雑貨には「まあ、使えればいいでしょ」っていう大らかな空気が流れてる。その隙の多さが、今の気分にはすごく心地よかったです。
生活を「編集」する

帰国して、戦利品をテーブルに並べてみました。改めて思うのは、これらが単なる「思い出の品」以上の存在感を出してると言う事。



今回改めて台湾でこう言ったアイテムを買ってみて、ただ完璧なアイテムを揃えるより「自分の視点で、生活を編集すること」の楽しみがあるなぁと思いました。
高価なアイテムを雑に10円の台湾の輪ゴムで束ねちゃってもいい。
最新のiPhoneで撮る被写体が、路地裏で買ったボロボロのカゴでもいい。そういったギャップを自分なりにミックスして楽しむこと。
それが「すぐ正解というか最適解が分かる」今の時代における本当の贅沢だし、スタイルある生き方なんじゃないかなと思いました。また必ず台湾のあの空気感とと素敵なガラクタ(宝物)に会いに行こうと思います。
台湾、多謝。
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今回の旅で手に入れた「最高のガラクタ」といえば、こっちのキャップも外せません。捨てるはずのペットボトルのフタが、まさかのULギアに変身した話です。
























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