今年の1月、池尻ハイキングクラブのポップアップで台湾に行ったときのこと。あの台北の路地裏特有の雰囲気のなかで、とんでもないブランドに出くわしてしまいました。
台湾ULシーンでは、ローカルのガレージブランドが少しずつ生まれていて、熱量を強く感じました。その熱量のど真ん中で、力強い個性を放っていたのが「Basis Mountain Gear(ベイシス・マウンテン・ギア)」でした。
そして今回、このBasis Mountain Gearが日本に上陸することになりました。しかもディストリビューションを担うのが、僕らも大好きな栃木(北)の「瓦奇岳」さん。
この座組みを聞いただけで、界隈のアンテナが高いヘッズたちは間違いなくざわついたかもしれませんね。
■目次
なぜ僕らはワラーチやベアフットサンダルに躊躇するのか

Basis Mountain Gear のシグネチャーは、極限まで削ぎ落とされたベアフットサンダル、いわゆるワラーチです。
「足裏で大地を感じて、人間本来の歩き方を取り戻す」このコンセプト自体はすごく理にかなっているし、僕も40代に入って膝や腰を労るようになって、足元からバランスを整えることの大事さは身に沁みています。
でも「興味はあるけど踏み出せない」って人が多いのも事実ですよね。従来のワラーチって、どうしても修行僧みたいなストイックさが出すぎてしまって。
街のアスファルトを歩くには少しラフすぎたり、普段着や古着に合わせようとすると足元だけが浮いてしまったり。もちろん「履くことの肉体的なハードル(最初は足くそ痛い)」もありますが、そのデザイン的なテンションの差が、ベアフットへのハードルとして存在する気がしています。
Basis Mountain Gear が「上品に静かに越える」そのハードル


でも、Basisのサンダルはその「ガチすぎる」というイメージをあっさり裏切ってくれます。
ULギア特有のミニマルさはあるのに、全体的な佇まいがなぜかすごく「上品」なんです。ストラップの質感、ビブラムソールの綺麗なカッティング、足を通したときの無駄のないシルエット。

アウトドアギアなんだけど、極端な話「コムデギャルソンやヨウジヤマモトのボリュームのあるパンツに合わせても全く違和感がない」ほどの「上品さ」を纏っているような気がしています。

もちろん、僕らが好きな少し外れたヴィンテージのTシャツやいつものワークパンツに合わせても当然バシッとハマる。


このシームレスなバランス感覚が、ベアフットへの心理的なハードルをスッと下げてくれそうです。
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世界中のワラーチを解剖して辿り着いた、Basis Mountain Gear の狂気的な実力
もちろん、ただ見た目が綺麗なだけのアイテムじゃないです。「なんかオシャレそう」「でもランニングとかワラーチとかベアフット、分かってないでしょう?」と思ったら大間違いです。






彼らの本当のヤバさは、ギアに対する狂気的な探求心にあります。世界中のベアフットサンダルを買い集めて、自分たちの足で履き潰し、構造を解剖して研究し尽くす。(写真載せられんけど)
彼らのアトリエで話を実際に聞きましたが、そこでは途方もない時間をかけてテストを繰り返してきた痕跡が。そして、淡々と、しかし自信を持ったスタッフの口調からは静かな狂気が滲み出ていました。
ここで、彼らの執念が生み出したこのワラーチの「狂気的なスペック」を、あえて分かりやすく整理しておきます。ちなみにラインナップ2種類で鼻緒があるタイプが「Bare Sandal H01」、なしのタイプが「Bare Sandal Z01」となっています。
・片足わずか65gという異常な軽さ
・厚さたった9mmのソールがもたらす、大地を直接掴むような裸足感覚
・特許取得の分割式ストラップが、どんな足の形にも吸い付くようにフィット
・アウトソールは当然のように信頼のVibram(ビブラム)製でグリップと耐久性を担保
・抗菌フットベッドと速乾ロープのおかげで、ハードに使って汗をかいても匂わない
・ペタンコに折りたためるから、バックパックの隙間や旅行カバンに雑に突っ込める
・そして何より、山道具なのに普段着にもスッと馴染むシンプルで上品なデザイン
これ、ただのスペックの羅列に見えるかもしれませんが、この7つの要素がひとつのサンダルの中で完全に矛盾なく成立している事実こそが、Basis Mountain Gearの本当のヤバさなんじゃないかな、と思います。






その上「カッコいい」なんて、買うしかなくない?こんなん。
僕も台湾で購入、即使用しました。「ワラーチって馴染むまで時間かかるんだよね」ということがなくすぐに僕はフィットしました。彼らが現場でどれだけトライアンドエラーを繰り返したかが分かった気がしました。




代理店「瓦奇岳」が証明するサンダルとしての耐久性
そして何より説得力があるのが、日本の代理店である瓦奇岳のオーナーご自身が、このサンダルを山でも街でも毎日狂ったように愛用しているという事実です。
綺麗なカタログの数字より、リアルな現場の人間がハードに使い倒していることほど信用できるものはないですよね。日本の湿度の高い山道、滑る岩場、そして都市のアスファルト。あらゆる環境でテストされて、実用性と耐久性がしっかり証明されている。この安心感はデカいです。
ワラーチに合わせたい、足元を彩る2つの相棒
ベアフットサンダルは素足が基本ですが、山でのプロテクションや春先の体温調整、街でのスタイリングを考えると「靴下とのセッション」は欠かせません。鼻緒タイプには足袋型や5本指ソックスが必須になります。
今回、Basis Mountain Gearの上品な佇まいにあえて合わせてほしい、IHCらしい「少し外れた」2つの相棒を紹介しておきます。
Nodal タイダイメリノウールソックス




足袋型ソックスでお馴染みのNodalの靴下、瓦奇岳さんでも猛プッシュされているアイテムです。山の定番であるメリノウールの機能性はそのままに、サイケデリックなタイダイ染めで仕上げてしまうというストリートなアプローチ。
ミニマルなサンダルからこのタイダイ柄が覗くバランスは「山のイリーガル感」が出ているはず!
※4/6追記:上記当初は瓦奇岳さん別注と出ていましたが、レギュラー商品の誤りでした。失礼しました。
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歩きへんろ旅


お遍路さんのように長時間歩行をした足の疲労を和らげるために作られた「足にフィットする形」が、特徴の実用性全振りの足袋ソックス。
無骨でクラシックな見た目ながら、長距離を歩き抜くための耐久性とクッション性は完全に現場仕様です。上品なBasisに、あえてこの泥臭い和のギアを合わせるアンバランスさが、最高にリアルで渋い足元を作ってくれます。


最初の一歩は Basis Mountain Gear のワラーチから


「ベアフット、いつか試してみたいな」
そう思いながら足踏みしていたヘッズたちへ。初めてのワラーチ体験を、最高に上品で間違いない実力を持ったBasisで始めてみませんか。
洗練されたデザインで街に馴染み、圧倒的な実力で山を歩ける。そして靴下と合わせることで、季節もスタイルも自由に越えていける。
現在、Basis Mountain Gearの各モデルは瓦奇岳さんの店頭で展開中です。ぜひその絶妙なフィット感を、現場で直接確かめてみてください。
そして何と台湾から「Basis Mountain Gear」の中の人が「Off the Grid」にやってくる!
2026年4月11日・12日 町田シバヒロにて開催されるアウトドア展示イベント「Off the Grid」にやってきます。直接フィッティングをデザイナー本人にしてもらうチャンス!
当日は「瓦奇岳」さんのブースに併設されているようですので、ぜひみなさん万券もってオープンと同時にダッシュで全員集合で!

















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