Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いた。

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

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Pa’lante (パランテ) …聞き慣れないメーカーの名前が僕の目に飛び込んできたのはInstagram。プロフィールをクリックするとおそらくフィルムで撮った(もしくはそのように加工している)美しいハイカーやバックパックの写真がいくつか並んでいました。

何個か並んでいるバックバックの写真はそれぞれあまり見たことがない形をしていました。その中でも目を引いたのが「バーガンディー×黒」と言う珍しいカラーリングのバックパックなのでした。

「直感的にこれは2020年のウルトラライト感があるし、新しい流れの商品かもしれない……..」と感じてしまいまして、脊髄にビリビリ感じるものがあり、ムーンライトギアさんに行って即購入、そして使用してみたのでした。

今回は、山道具、しかもバックパックで珍しくも直感的に購入してしまった商品である「Pa’lante (パランテ)のバックパック」について書いてみました。今回は通常のレビューと異なり、ちょっと感情的になっている部分もあります。

何文字になるかはわかりませんが、気持ちも込みで書かせていただきたいと思います。

「2020年」を感じるULなバックパック

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

これは完全に僕の肌感なのですが、2020年というか、「現時点」を感じさせる作品は音楽や映画、アートなどこの時代の中で個人的にいくつかあると感じていました。(コロナも含めてね)

映画だったら「TENET」、テクノだったら超有名な「Amelie Lens」のDJ「Viper Diva」などに代表される「ハードトランス(と呼ばれているらしい)テクノ」。アートだったら最近気になっている「門小雷」とか大御所「トム・サックス」などなど……

そんな「現時点をなんとなく感じるもの」に並んで、同じような感覚で「Pa’lante (パランテ)のバックパック」にビリビリ来たのでした。

ホームページやYouTubeにバリバリ感じる「今のUL感」

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

あくまで僕が感じる内容なので、「おまえ言ってること違げえな」と思う場合は全然スルーしてもらえればOKなのですが、僕が感じる「2020のUL」は「雑」というものです。

これをもう少し掘り下げて言うと「ガチガチの登山着ではなく、普段着に近いラフな感じで登る」という流れがあるかなぁと感じているということです。(もちろん機能性や安全性などは損なわずに)

そんな流れをくみ取ってなのか、このPa’lante (パランテ)のバックパックなのですが「テクニカル過ぎないイメージのアイテムで、ラフで、古着のように味が出る」という第一印象を持ち、かなり僕としてはグッと来まくったのでした。

雑な荷物の入れかたでスタイルが出まくりのYouTube

これはPa’lante (パランテ)のオフィシャルYouTube で「バックの中身紹介」的なコンテンツ。(ページ下部にリンクを紹介します)

個人的にグッと来たのが「もはやziplock とか使わずなんかその辺の袋に荷物を入れている」という点。「街と山の境界線が薄くなってきた」「良い意味で登山の過去情報にとらわれていない」というような背景があり、こう言うスタイルになってくるのかなぁ。と思いました。あとはロングトレイルの文化。憧れるよね。

「これは山道具(ウエア)」「これは普段着」と分かるのではなくて、緩やかに混じる感じ。そういった「荷物もラフで味がある」(とは言えちゃんとしたスキルの上に全て成り立っているんだろうけど。)スタイルが「今っぽい」とビリビリ来たのでした。

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」の特徴

さて、やっとパックパックの話に移るのですが、いろいろと特徴がありまくるパック。はじめて手にとって背負ってみた時の感想は「見た目はカジュアルだけど、中身はテクニカルで作りもしっかえりしている」というような表現ができるパックなのでした。感じた特徴について一つずつ説明していきます。

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

素材(マテリアル)と色、付属

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

素材はナイロン系の素材が中心で、ドリンク部や底に着いた荷物入れは、ストレッチが効いた素材で荷物の取り出しがしやすくなっています。この素材は山と道のスリーで使われているのと似ていて、こちらの方が若干厚手の素材でした。以下に素材のスペックについて気になった箇所を上げていきたいと思います。※細かなスペックは本家のページをご確認ください。

素材
100D ロビックナイロン
210D PU コーティングリップストップナイロン
70D PU コーティングリップストップナイロン

メインの素材については上記の物が使われているようです。「最近X-PACに飽きてきた….」と思っている人にはおすすめの素材感なのかなと思いました。(実際僕はX-PACについてはすこし熱がおさまっているところがあります)

素材
スペーサーメッシュ
ナイロン/スパンデックスメッシュ
Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

このメッシュについては、外側のメッシュを指しているのかなと思いますが、素材感の漢字としてはOMMのファントム25などで使用されているメッシュの感じと似ていると思いました。若干こちらの方が丈夫かなという印象。

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。
素材
調節可アルミ製テンションフック
Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

Pa’lante (パランテ)の特徴になるなと思った、ポイントの一つとして、「アルミ製のテンションフックをトップ部分のベルトに使用している」ということ。

「軽くしたい」みたいな感じなのであれば「プラを使った方がよくない?」と誰しもが思ってしまうところかなと思うのですが、ここがこだわりなのか「味がでそう」なパーツを使っていました。こういうの最高。

それと1番良いなと思ったのがこの「バーガンディ」というカラー展開。なんとも味のあるカラーでトレラン系にありがちな「パキパキっとしたカラーリング」と言う感じがなく、古着に合わせられちゃいそうな感じのカジュアルさでした。

JOEY PACKの細かな特徴

ここまでは見た目について書かせていただきましたが、ここからは使ってみた感じや機能についてを分かるだけ書いていきたいと思います。

独特の「ボトムポケット」はPa’lante (パランテ)の象徴?

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。 Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

「これはPa’lante (パランテ)独特の機能だわ」と思ったのがこの「ボトムポケット」です。「さよならサコッシュ」という感じになくもないこのポケットは、ウインドシャツから行動食、なんなら携帯とかまで入れられそうな勢いのある「ポケット」というか「スペース」なのでした。

NBAが好きな僕は「その選手の得意技」いわゆる「シグネチャームーブ」が大好きなんですが、そんなノリで「このメーカーしかやっていない」感があり、特徴的な「ありそうでなかった」機能なのかなと思いました。

テーパードデザインが実は使いやすい?

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。 Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

Answer4の逆三角的なデザインを、もう少し柔らかくした感じのあるPa’lante (パランテ)のバックの形。オフィシャルサイトでは「テーパードをかけているデザイン」と書いてあり、確かに荷物が安定する気がしたのでした。

あと「思ったより荷物が入るな」という印象がありましたた。最初は「これけっこう荷物入れるの大変かな」と山と道の「mini2」を普段使用していた僕としては思ったのでしたが、しかしわりと荷物が入りました。

Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。 Pa’lante (パランテ)の「 JOEY PACK 」について思ったことを書いてみた。

食糧などちゃんと計算して余計な物を入れなければ、ぜんぜん夏の二泊三日はいけちゃうな。と思うほど。クラフトビール何本も持っていく場合は無理かなと思うのでその場合は外付けで何かを使用する必要はあります。

ベスト形のストラップ

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僕にとってほとんどこれが「買い」の決め手になりました。「ULハイキングで使えそうな見た目なのに、ストラップはトレラン的なベスト形」「ドリンクホルダーついて、さらに小物入れもついている」ということで、さらに「さよならサコッシュ」の流れを加速させるポイントが詰まっていたのでした。

僕はずっと「トレラン すぎないベスト型のバックパックはないかな」と探していたのですが、今回まさにこれがどんぴしゃりで僕の胸に刺さった形になりました。

「ハイキング向けの素材感やカラーリング、だけどトレランにもいける」というのは、個人的に思う「ULハイキング向けバックパックの進化なのかな?」と感じた次第なのです。

シルエットはOMMの「phantom (ファントム) 25」に近い気がする

サイドのストラップや重心の感じなどOMMの「phantom 25」の感じにとても似ているなと個人的に思いました。昔OMMの「phantom 25」については背負っていたのですが、上半身だけではなく、体の中心に重心が来るようなイメージでとても背負いやすかったのを覚えております。

そして今回も、その背負いやすさを感じることができました。サイドのストラップなんかも似たような作りになっておりまして、「ハイキング用の皮をかぶったハイテクザック」な印象を持たせてくれたのでした。

OMM LITE 2018

OMM LITE 2019 開催までの準備を過去の記事とともにまとめてみた

2019年6月17日

オフィシャルページに感じる「今」のUL感

「ウルトラライトという言葉そのものがもはや必要が無いんじゃね?」と個人的に思う昨今なのですが、Pa’lante (パランテ)を掘り続けYouTubeをさまよっていたら、アメリカのハイカーのそのラフなスタイルに強く惹かれていた僕がいました。

例えば彼のスタイル

冒頭にも話した「もはやジップロック使って無い」というラフなスタイルを、パッキングのアイテム紹介を通じて見ることができました。

着ているシャツも「どこのそれ?」という感じで本当に謎。そして出す荷物がほんとに雑。パッキングをきれいに全然していなくて、ボコボコ荷物を取り出すその姿は何というか、痛快でもあり新しい感じを感じさせてくれたのでした。

例えば彼女のスタイル

彼女もとても自然体なスタイルなんですけど、僕が1番「グッと来た」のがかぶっていた帽子です。

▲でもこれ2017年か……

カーハートの帽子をかぶっているんですよね。彼女。ハイキング的に言ったら「通気性の悪いコットンの帽子」なんて真っ先に選択肢から外れる気がするんですけれども、「家にあったものでそのまま来る」という感じがして凄くキュートに感じたのでした。

Pa’lante (パランテ)から感じた新たなハイキングスタイル

今回Pa’lante (パランテ)のパックパックから感じた事。それはハイキングの表現についてはもっと自由度が高いものなのかな?という事でした。

人間というか世の中の常として、何か革新的な事が起こっても時が経てばその新しい何かにしがみつき、古くなっていく事も現象の1つとしてあります。ウルトラライトというスタイルも古くなる可能性もあり、常に変わっていく物なのかなと感じました。

ですので今回、このパックパックを通して「新しいハイキングの形」という事を(もちろん日本の状況に合わせながら)しなやかさを失わず考えていきたいな。と、そう思ったのでした。

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2 件のコメント

  • 貴重なレビューありがとうございます!気になっていたアイテムなのでありがたく拝読させていただきました。欲しいですがしばらく買えなそうですね)

    • コメントありがとうございます。すごく新鮮な感覚を持ったザックでしたので、
      ぜひ手にとってもらえれば嬉しいです。ザック以外にもなんというか
      パッションを感じるブランドでした!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    登山と旅を中心に実体験を書いて行きたいと思います。ウルトラライト、U.L系のハイキング情報や、それ以外にも体験談や購入履歴を中心に皆様に少しでも役立つ情報を提供していければと思います。 登山の記録が少ない、と言われますが写真が膨大でまとめるのに時間がかかっています。じっくりお付き合いいただければ幸いです。 ■使用機材 ・SONY ILCE-7S +leica summicron 50mm f2 ・SONY DSC-RX100(現在は使用しておりません) ・Olympus Tough TG-5 ・dji spark